暴言王ドナルドトランプ、暴言から読み解く呆れた性格 (精神分析的考察)

Last Updated on 2023年12月16日 by admin

大統領に就任後も連日暴言を続け世間を騒がせているトランプ氏。

メディアを「国民の敵」と呼び続け、たまりかねたメディアから8月16日一斉に連携非難されました。

勿論すぐにお返しがありましたが、その暴言ぶりには目に余るものがあります。

「一体ドーユウ性格?」と言いたくもなります。

今回はこれらの暴言から推測される氏の驚くべき性格に迫ってみましょう。

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性格は一歳人(パラノイア)気質

氏の言動には一歳人の最たる特徴が数多く見られます。

一歳人とは

一歳人とは精神分析者木田恵子氏が考え出した言葉です。

木田恵子氏は日本精神分析学会の祖古澤平作氏(こさわへいさく)に師事し母親の立場から精神分析に新たな光を射しました。

精神分析では人間の性格は乳幼児時代に形成されると考えますが、それを「胎児に遡る」と主張したのが古澤氏であり、今ではそれが正論となっています。

これまで人間の性格をクレッチマーの説に従い、大雑把に分裂気質と躁鬱気質の2種類に分けられていました。

が、木田氏は数多くの分析経験からその間に別の気質があることを指摘し、それをパラノイア気質と名付けました。

 

0歳人ー分裂気質―0歳前後(胎児~生後半年位)の間に精神的、肉体的な好ましくない状態を経験し、それがもとで精神に傷が残った状態

一歳人―パラノイア気質―1歳前後(生後半年位~1歳半位)の間の傷

二歳人―躁鬱気質―2歳前後(生後1歳半位~2歳半位)の間の傷

そしてこの愛すべき(?)一歳人に「喝采症候群」という名を捧げ、そのうぬぼれの様を初めて「ハイハイから立ちあがりよちよち歩きを始め、周囲から褒めたたえられた時の全能感」に例えています。    木田恵子https://ja.wikipedia.org/wiki/木田恵子

参照:「0歳人・1歳人・2歳人」太陽出版

「喝采症候群」彩古書房

 

一歳人の特徴を表す代表的暴言と行動

怒りっぽい、感情コントロールができない

ニューヨーク市クイーンズ地区で過ごした幼少期について。

「けんかが大好きだった。いつも大好きだった。どんなけんかでも、体を使うのも含めて」
と思い出しています。

「おい!そんな汚らしい子供を助けるぐらいなら先に俺を助けろ!金ならやる!」

いたいけな子供でさえいたわることが出来ない心の荒々しさが顕著に表れています。

人は誰でも怒りをバネにして生きるパワーにしているのですが、一歳人はこれが強過ぎるのです。

この強度によってイライラしやすい~怒りっぽい~反社会的行動まで様々な性格になります。

 

自己中心的

「ドハハハハ!世界は俺を中心としてまわってるんだ!」

普通の人はこの様に考えませんね。一歳人に近ければ近い程自分が中心になりたい願望が強くなります。

まして大国の長となった今、自分中心に回るのが当たり前で、言うことを聞かない者はとんでもないと思っていることでしょう。

「移民なんてくそくらえ!」

「移住者を頼りに家族が移住することを禁止」

と言うのに自分の妻の両親だけは入国許可を与えました。自分だけは特別なのです。

 

反抗的、規則・命令に従わない

「とても反抗的で、自分はこうするんだと決めて譲らなかった」

と幼い頃を表現。

25日、何かと対立が多かったマケイン氏の逝去に際し、半旗を掲げたり戻したりして恒例に従わず、歴代大統領がすべき弔意の指示―半旗を二日以上掲げることを指示する宣言も遅れ、退役軍人や与野党の議員から総スカンを食ってようやく27日弔意と半旗の指示を宣言した。

一歳人は自分の好みで行動しますので、規則や命令に従うのは苦手です。やりたい時にやりたい事をやるだけです。

 

差別的、排他的

「メキシコ移民は強姦犯」

「イスラム教徒は入国禁止」

と言ったり

8月、元補佐官のマニーゴールド氏からホワイトハウス暴露本で「人種差別者、嘘つきなどと書かれ

「狂ってわめく卑劣な奴」「犬」「いかれた奴」

と言い、共和党のジェフ、フレーク氏から「アメリカ大統領には不適切な言い様」と言われ、民主党のウイルソン氏は「トランプ氏によりこの国は没落した」と嘆いています。

差別は自分の方が優れていると思うことから生まれます。他を理解できない、又は理解しようとしない1歳人に多い傾向です。

 

女性蔑視

「ヒラリークリントン が夫も満足させられないのになぜアメリカを満足させられると言うのか」

「あの顔を見てみろよ、だれがあんな奴に投票するっていうんだ」

出馬予定だったカーリーフィオリーナに対しての暴言。

女性蔑視は一歳の頃の母親への愛憎が原因ですので、一歳人には多くある問題です。

 

自分の非を認めない

「失敗は一度もしてない。いつも失敗を成功に変えてきたから」

と言い自らの3度の破産を認めない。問題を湾曲する。
またエアロスミスの曲を無断使用し、止めるように要請されると

「彼の曲を使用する権限をもっているが、止めろと言ってきた。もっといい曲に替えた方がいい」

「彼は今回の歌の中止要請で過去10年で得た以上の宣伝効果を手にした。良かったな!」   http://news.livedoor.com/article/detail/15200139/

と事実を曲げて嘘をつき、自分の非を認めない。問題をすり替える。

 

平気でうそをつく

「誠実な誇張」

自分の発言が「真実」「まぁ真実」「真実であると思い込む」の3つタイプに分かれると氏自身が言っています。

この種の人はいつも嘘をつき、嘘か誠か自分でも分からない程だと言われています。

またロシア疑惑では氏を調べる捜査当局を

「魔女狩り」

と批判し8月29日捜査に協力的なマクガーン法律顧問を退任させました。

また国防省やマティス国防長官に何も相談することなく、イラン核合意離脱やシリアからの撤退、宇宙軍創設を一人で決め、米韓合同訓練取り止めを勝手に北朝鮮に約束し、韓国やマティス氏側に予め相談したと嘘ぶいています。

 

ナルシスト

「5番街の真ん中に立って誰かを撃っても、私は投票者(支援者)を失うことはない」

投票者を失わなくても人殺しという大きな罪になるのです。

ここまでくると性格の問題ではなく病気を心配しなくてはなりません。

自分は特別で、何でも許されるという思いがエスカレートした問題発言です。

「貴様―!俺様を誰だと思ってるんだ!不動産王のトランプ様だぞー!」

万能感、自己陶酔。

 

強い自己顕示欲、目立ちたがり屋

注目を浴びたい、話題の中心になりたい、常に自分が一番でいたいというパラノイア特有の性質で、そうならなければ不満が高じ、怒る。

氏はトランプタワーをはじめ化粧品、TV番組に至るまで「トランプ」という名前を付けるのが好きで、自己アピールにかけては非常に高い能力があります。

スターなら良いのですが大統領ともなると話は違います。

「スターは何でもできるんだ」

とも言っています。

 

メディアや知識人を信用しない

「ジャーナリストは危険な人物」

「フェイクニュースのメディアは国民の敵」

と呼び国民(特に共和党支持者)に大きな偏見を与え、CNN記者への直接攻撃や、ボストングローブ社爆破予告などがあったため、上記の通り「報道の自由」をテーマに一斉社説を掲げた。(8月18日朝日新聞)

しかし氏はすぐに以下の通り反論。

「報道は何を書いても言ってもいいが、大部分はフェイクニュースだ」

そして21日は選挙集会で

「後ろにいる奴らは何者だ?フェイクニュースだ」

と大衆を扇動したため、記者がボディーガードに守られてリポートする事態に。

 

聞く耳を持たない・自己主張のみ

就任1年目の1月20日に全米各地で開かれた抗議デモについて

「この12カ月で実現した前例のない経済成功と富の創出を祝うがいい」

とツイートし、人の意見は聞かず。

 

周りを滅茶苦茶に引っ掻き回わし翻弄する

「TPPは脱退」

「オバマケア廃止」

「関税引き上げ、特に中国には45%を」

「OPEC」から独立」
これらによって現在アメリカ国内のみならず世界中が水槽を引っ掻き回された状態に。

 

カリスマ性―謎の「Q」と「QAnon」

氏の強いカリスマ性でとうとう現れた支持集団。

「トランプ氏は不正にまみれた世界を救うため秘密裏に選ばれた」とし、既存のメディアの代わりに正しい情報を提供するとしている。

ユーチューブに関連動画が13万件、月に800万以上のアクセスで「ネットで最も影響力のある世界の25人」に「Q」が選ばれた。9月2日朝日新聞

この様なカリスマ性の強い人が誤った判断をするとどうなるかはヒトラーの例を挙げるまでもありません。

 

お病気?

この様な激しい気性はほんの少しバランスを崩すと大変危険な状態に陥ります。

ジャーナリスト、マイケルウルフ氏はトランプ氏の周りの100%の人が病気を懸念していると発表するとトランプ氏は

「賢いというより天才に値する。安定した天才だ」

と反論。

専門家は最低3つの人格障害(自己愛性・反社会性・妄想性パーソナリティー障害)を懸念しています。

困ったことにこれらは(パラノイアも)病気というよりは性格の偏りなのです。

薬を飲んだからといって治るわけではなく、人の意見を聞き入れ受診するとも考えられません。

ある医師は脳梗塞も示唆しています。

共和党系と民主党系の精神科医師数十名が連名でトランプ氏に精神科を受診するよう進言していますが「健康だ」と反論されています。

 

核のボタン

今回トランプ氏の性格を改めて考察し、その手に核のボタンが委ねられていることを考える時、誰しも恐怖の念を抑えることはできないでしょう。

アメリカ国民がこの大統領を選んだ責任を取り、なんとかこの危険な状態から逃れる手段を整えて頂きたいと願うのは身勝手な願いでしょうか?

我々は氏が怒りのあまり核のボタンを押すことがないよう只々祈るばかりです。