Last Updated on 2024年10月22日 by admin
IBH銀行×TLC(Throne Legacy Capital)について知りたい方におすすめの記事です。
FX自動売買による投資案件で、月利が10~20%と非常に高いことから注目されているIBH銀行×TLC。
私たちは、「銀行」が関わるビジネスに信頼を抱きやすいものです。
しかし、ネットワークビジネス(MLM)のプロの見解では、IBH銀行×TLCのビジネスにはいつくかの懸念要素があります。
今回は、IBH銀行×TLCの実態について徹底解説します。
・「IBH銀行×TLCは危険な投資案件なのか?」が気になる方
・IBH銀行×TLCの概要や報酬プラン(仕組み)を知りたい方
目次
IBH銀行×TLCの概要
まず、IBH銀行×TLCとはどのような案件かを解説します。
IBH銀行×TLCってどんな案件?
IBH銀行×TLCは、マレーシアにあるIBH銀行と、そのグループ会社であるTLCが共同で運営するFX案件です。
FXとは、ある国の通貨を別の国の通貨に売買し、その差益を狙う取引のことです。
正式には外国為替証拠金取引といいます。
IBH銀行×TLC は、保険付きのFX自動売買プランを提供しているという特徴があります。
つまり、FX売買を自動でやってくれて、取引で生じた損失は保険で保証してくれるため、損失がないというものです。
月利は10~20%といわれています。
損はしないうえに高利率、果たしてそんなに条件の良い投資が存在するのでしょうか?
詳細を見ていきましょう。
IBH銀行とは?
IBH銀行とはマレーシアに実在する投資銀行で、今から10年以上前に設立されました。
本社はマレーシアのラブアンで、金融庁のビルの中にあります。
IBH銀行は、銀行持株会社であるIBH Capital(ラブアン)Limitedが100%所有しており、登録資本金は1億ドルです。
また、2009年9月20日にはLabuan Offshore Financial Services Authority(LOFSA)によって投資銀行ライセンスも発行されています。
これらの情報をふまえると、IBH銀行は信頼性のある銀行といえそうです。
- 銀行名:IBH Investment Bank Limited
- 本社住所:Unit 6F(2)、Main Office Tower、Financial Park Complex Labuan、Jalan Merdeka、87000 WP Labuan、FT MALAYSIA
- 設立:2009年7月9日
- 会長:Datuk Seri Ibrahim Bin Haji Ahmad
- CEO: Dato ‘Howard Choo
- オフィスTEL:+60 3-2161-1005
+60 3-2162-1002 - オフィスFAX:+60 3-2181-3550
- IBH銀行 公式サイト:https://ibhinvestmentbank.com/
そもそも投資銀行って何?
ところで、投資銀行と聞いてもなかなか事業内容をイメージしづらい方も多いのではないでしょうか?
投資銀行とは、会社法人を対象に、有価証券の売買をしたり、M&A(会社の合併や買収)をしたりして利益を出す銀行のことです。
私たちが普段利用している銀行のように、預金や貸付はしていません。
外資系の投資銀行では、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックス、リーマン・ブラザーズなどがよく知られています。
米国の大手投資銀行だったリーマン・ブラザーズは2008年に経営破綻し、これが大きな起因となって“リーマン・ショック”と呼ばれる世界的な金融危機が発生しました。
日本で投資銀行業務を担っている会社には、野村證券や大和証券、SMBC日興證券などがあります。
TLC(Throne Legacy Capital)とは?
続いてTLCについて見てみましょう。
TLC(Throne Legacy Capital)は、2019年に金融専門家と外国為替の専門家によって設立された外国為替取引会社です。
本社は香港にあります。
現在は正式にIBHの会員会社になっており、証明書も公開されています。
IBH銀行とTLCが協力することによって、画期的で革新的な外国為替モデルを構築し、投資家に利益をもたらすビジネスを構築することを目指しているようです。
IBH銀行×TLCの案件は2019年3月に海外でスタートし、2019年8月頃から日本でも開始されました。
現在、投資に参加できる国は日本、マレーシア、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、ラオス、香港、中国、台湾、韓国、インド、カナダ、オーストラリア、イギリスです。
- 社名:Throne Legacy Capital(TLC)
- 本社:香港
- 設立:2019年3月
- 社長:Carl Ronny
- アジア太平洋地域SEO:Kwanky Tse
- アジア太平洋地域COO:Allan Chang
- アジア太平洋地域CTO:Jack Yau
- TLC 公式サイト: 現在閉鎖中
・保険付きのFX自動売買プランを提供している
IBH銀行×TLCの投資プランと報酬プラン(仕組み)
ここでは、IBH銀行×TLCのビジネスの仕組みや報酬プラン(仕組み)について解説します。
IBH銀行×TLCのビジネスで得られる報酬は大きく分けると次の2種類です。
- 投資で得られる報酬(配当)
- 紹介者を出すことで得られる報酬(IBコミッション)
まずは投資で得られる報酬(配当)について見ていきましょう。
IBH銀行×TLCの投資プランは、EA外国為替保険利益保証プランと呼ばれています。
EA外国為替保険利益保証プラン
EA外国為替保険利益保証プランでは、EA(Expert Advisor:エキスパート・アドバイザー)という自動売買プログラムとプロのトレーダーがユーザーの代わりに取引を行います。
さらに、保険口座を設けることで損失が出ないプランになっています。
このIBH銀行×TLCの取引をEAスマート・トレーディングと呼びます。
投資は1ユニット1,500ドル(約16万円)となっています。
また、入金時に手数料が3%かかります。(1ユニットあたり45ドル)
つまり、最低1,545ドルから始められるということです。
この1,500ドルの各ユニットのうち、1,000ドルが取引口座に入り、残りの500ドルが保険口座に入ります。
加えて、IBH銀行×TLCが500ドルを保険口座に入れてくれることにより、両方を1,000ドルにして資金バランスを取ります。
資金はEAスマート・トレーディングのメイン口座の親取引口座と親保険口座に入り、それぞれ反対の売買が行われます。
反対売買を行うことで、取引口座に利益が生じる時は保険口座に損失が生じ、取引口座に損失が生じる時は保険口座に利益が生じます。
プロのトレーダーが最適なタイミングで取引を行うことで利益を作り出しているそうです。
取引の例がこちらです。
この例では、取引の結果3%の利益のみが出て、損失はありません。
では、平均利益はどのくらいなのかも見てみましょう。
利益計算の例がこちらです。
IBH銀行×TLCでは、月に8~15回の取引が行われています。
この例では、月毎の最高利益が24%、月毎の平均利益が12%です。
実際の月平均利益は10~20%とされています。
これらは1ユニット1,500ドルのうち、1,000ドルに対しての利益です。
収入をシミュレーションしてみましょう。
- 1ユニット(1,500ドル)の投資で月利12%の場合→1,000ドル×12%=月利120ドル(約13,200円)
- 10ユニット(15,000ドル)の投資で月利12%の場合→10,000ドル×12%=月利1,200ドル(約132,000円)
毎月これくらい利益を得られたら大きな収入になりますね。
尚、出金申請から着金までは3~5日です。
また、出金する時は4%の手数料がかかります。
・1,500ドルのうち1,000ドルが取引口座に、500ドルが保険口座に入る
・入金時に手数料3%がかかる
・出金時に手数料4%がかかる
・平均月利は10~20%
・取引は月に8~15回
・3~5日で出金が可能
紹介報酬(IBコミッション)
次に、紹介報酬について解説します。
紹介報酬は、自分が出資者を紹介したり、自分のグループのメンバーが出資者を紹介したりすることで得られるボーナスです。
IBH銀行×TLCでは、紹介報酬のことをIBコミッションと呼びます。
IBコミッションの配分は表示価格の90%です。
残りの10%は取引の際の保証資金として使われるため、手元に入るわけではありません。
この点を押さえた上で、IBコミッションをひとつずつ見ていきましょう。
IBコミッションは次の3種類です。
- 保険口座コミッション
- 取引コミッション
- リーダーシップボーナス
各コミッションは下表のIBコミッションシステムに基づいて計算されます。
<保険口座コミッション>
保険口座コミッションは、紹介者を出した時にもらえるボーナスです。
3階層下の紹介者までもらうことができます。
保険口座ボーナスの収入シミュレーシがこちらです。
・第1世代(直紹介者):30ユニット×100ドル=3,000ドル
・第2世代(直紹介者の紹介者):150ユニット×30ドル=4,500ドル
・第3世代(第2世代の紹介者):300ユニット×20ドル=6,000ドル
保険口座ボーナスの合計=13,500ドル
単位は人数でなくユニットのため、たとえ紹介者が少なくても、高額出資できる人を紹介できれば大きなボーナスにつながります。
ただし、30ユニット=45,000ドル(約500万円)にもなり、このシミュレーションのような多額のボーナスを得るのは現実的には難しいでしょう。
<取引コミッション>
取引コミッションは、取引が行われる度に、紹介したユニット数に応じてもらえるボーナスです。
取引コミッションの収入シミュレーシがこちらです。
各口座が月に8回取引したと仮定
・グループA(残高2ドル):350ユニット×8×2ドル=5,600ドル
・グループB(残高2ドル):400ユニット×8×2ドル=6,400ドル
・グループC(残高5ドル):250ユニット×8×5ドル=10,000ドル
月収=22,000ドル・年収=264,000ドル
こちらもシミュレーションのユニット数はかなり大きく、よほど勧誘が得意な方でなければこれだけのボーナスを得ることはできないでしょう。
<リーダーシップボーナス>
リーダーシップボーナスは、ランクが2スター以上の人を対象にしたボーナスです。
自分のグループにいるランク所持者が受け取る取引コミッションの5%をもらうことができます。
リーダーシップボーナスの収入シミュレーションも見てみましょう。
あなたが4スターの場合、同ランクまたはそれ以上のランクの第1世代から5%の取引手数料を受け取れます。
・第1世代・グループD:(2,000ユニット×8×10ドル)×5%=8,000ドル
・第1世代・グループE:(3,500ユニット×8×13ドル)×5%=18,200ドル
・第1世代・グループF:(2,000ユニット×8×10ドル)×5%=8,000ドル
月収:34,200ドル・年収:410,400ドル
リーダーシップボーナスは、自分や自分のグループのメンバーがランクを昇格する必要がありますが、ランク昇格には厳しい条件があります。
ランクの昇格条件については次の項目で解説します。
・収入シミュレーションの条件を満たせる人はほとんどいない。
ランク/タイトルについて
これまで見てきたように、紹介報酬(IBコミッション)にはランクという制度があり、ランクが上がれば上がるほど報酬も増えるシステムになっています。
ランクは下から順に、次の7つです。
・メンバー
・1スター
・2スター
・3スター
・4スター
・5スター
・6スター
各ランクに昇格するための条件がこちらです。
<「メンバー」になる条件>
・1ユニット以上の投資をすること。
<「1スター」になる条件>
・1ユニット以上の投資をすること。
・10ユニット以上の売上があること。
<「2スター」になる条件>
・1ユニット以上の投資をすること。
・50ユニット以上の売上があること。
・直紹介者に2人以上の1スターがいること。
<「3スター」になる条件>
・2ユニット以上の投資をすること。
・300ユニット以上の売上があること。
・直紹介者に2人以上の2スターがいること。
<「4スター」になる条件>
・5ユニット以上の投資をすること。
・1,000ユニット以上の売上があること。
・直紹介者に2人以上の3スターがいること。
5スター以上になれる方はほとんどいないため、以下は省略します。
ランク昇格のためには、自分自身が積極的に勧誘を行うのはもちろん、メンバーの努力も不可欠です。
特にネットワークビジネス(MLM)初心者の方には難易度が高い報酬プラン(仕組み)といえます。
MLMのプロが教えるIBH銀行×TLCのデメリット4つ
IBH銀行×TLCの投資プランや報酬プラン(仕組み)を見てきましたが、ここではビジネスをするうえでの懸念要素についてもう少し触れておきたいと思います。
ネットワークビジネス(MLM)のプロ目線で見たデメリットは次の4つです。
1.取引履歴を見ることができない
IBH銀行×TLCでは、投資家の代わりにトレーダーがFX運用をしてくれますが、投資家は一切の取引履歴を見ることができません。
投資家がチェックできるのは残高のみとなります。
このように、投資家が取引履歴を閲覧できない運用方法のことをPAMM(パム)といいます。
PAMMはPercentage Allocation Management Moduleの略です。
トレーダー側が運用方法を明かしたくない場合などに採用されますが、投資家側にとっては、取引内容が不透明になってしまうというデメリットがあります。
尚、投資家に代わってトレーダーがFX運用をする場合でも、投資家が取引履歴や取引中のポジションを閲覧できる運用方法もあり、これをMAM(マム)と呼びます。
MAMはMulti Account Managerの略称です。
PAMMはMAMよりもトラブルが起きやすく、信頼できるトレーダーに運用を依頼することが鉄則です。
2.入出金が暗号資産(仮想通貨)のみ
IBH銀行×TLCの入出金は、USTDという暗号資産(仮想通貨)のみとなっています。
USTDは、米ドルとほぼ同じ価値を持つ暗号資産(仮想通貨)です。
なぜ、入出金がドルではなく暗号資産(仮想通貨)なのでしょうか。
ここ数年は暗号資産(仮想通貨)を活用した投資のトラブルが多発していることからも、不安要素が残ります。
3.最低24カ月の運用となる
IBH銀行×TLCの運用期間は、最低でも24か月が推奨されています。
先ほどお伝えしたように、1ユニット1,500ドルのうち500ドルは保険口座に使われます。
そして保険口座に入れたお金は、24カ月間引き出すことができないシステムなのです。
24ヵ月以内に解約する場合は、保険口座のお金は没収されてしまいます。
したがって、2年以上の運用が基本となります。
4.新しい会社のため先行きが不明である
IBH銀行×TLCの投資プランは2019年3月に始まったばかりであり、これからも長期に渡って継続していけるのかかどうかは分かりません。
というのも、ネットワークビジネス(MLM)業界の過去をさかのぼってみると、投資系会社が継続的に成長している例は一社もないのです。
一方で、ポンジスキームと呼ばれる投資詐欺は多発しています。
ポンジスキームとは、集めた資金を運用せずに配当金として配り、資金が最大になった時点で持ち逃げする詐欺の手口です。
投資詐欺では、月利10%、20%など、非常に利率が高いのが特徴です。
IBH銀行×TLCは月利10~20%という時点で、ハイリスク案件といえます。
2. 入出金は暗号資産(仮想通貨)でしかできない
3. 最低24カ月の運用となる
4. 新しい会社のため先行きが不明である
IBH銀行×TLCの評判は?本当に稼げるの?
IBH銀行×TLCの評判を見てみると、
「月利10~20%と謳われている時点で危ない」
「いまのところは稼げているけど、先のことは分からない」
といった声が多く見られます。
投資系ネットワークビジネス(MLM)会社の中には、会社が実在するのかどうかさえ疑わしい案件もあります。
そのような中で、IBH投資銀行が関わる案件は信頼性があるように思えます。
しかし、通常はないような高利率であることも踏まえ、今後の動向については注意深く見ていきたいところです。
いずれにしても、
- リスクのない投資やネットワークビジネス(MLM)は存在しない
- 高利率の投資は特にハイリスクである
これは業界全体に共通していえることです。
ビジネス参加は慎重に判断しましょう。
IBH銀行×TLCはインターネット集客ができる?
インターネット上では、IBH銀行×TLCの投資家がネット集客をしている様子が見られます。
ネットワークビジネス(MLM)業界では、いまだに口コミ集客のみしか許可していない会社も多いのが現状です。
口コミ集客はもはや限界が来ているため、IBH銀行×TLCでインターネット・SNS集客ができるのは大きな強みですが、それは誰もが簡単に成功できるような易しいものではありません。
もし、先ほどの収入シミュレーションにあるような売上をインターネット集客で簡単に作り出せるなら、誰もが億万長者になっているでしょう。
しかし、そううまくはいかないのが現実です。
ほとんどの人はインターネット集客に挫折して諦めてしまいます。
特別なスキルや人脈がなくてもインターネット集客に成功するためには、自身が知識を身に付けるとともに、人間力の構築が不可欠です。
<参考資料>
・IBH銀行×TLC会社概要資料:
https://ibhtlc.files.wordpress.com/2019/11/tlc-ibh.pdf
・外国為替保険利益保証プラン資料:
https://tsurutaid.com/wp-content/uploads/2019/12/TLC-IBH-profit.pdf
まとめ
IBH銀行×TLCについて見てきました。
IBH銀行×TLCは、保険付きのFX自動売買プランで高利率を謳う投資案件ですが、複数の懸念要素もあり、ビジネス参加は冷静かつ慎重な判断をされる方が無難です。
インターネット・SNS集客の現状とはどういうものか、スキルがなくても成功しやすいネットワークビジネス(MLM)とはどういうものか、しっかり理解しましょう。