ペンギンモバイル・クジラモバイル|プロ目線による通信MLMの結末

ペンギンモバイル クジラモバイル

ペンギンモバイルやクジラモバイルといった格安携帯電話通信を商材に見せたMLMが登場しています。

これらは一見すると、携帯電話利用料から権利収入を得られるような印象を受けますが、果たしてその実情はどうなっているのでしょうか。

今回はペンギンモバイルとクジラモバイルについて掘り下げてみたいと思います。

格安SIMとは

 

ペンギンモバイル クジラモバイル

まずはじめに「格安SIM」の仕組みについてお話します。

SIMカードとは、スマートフォンや携帯電話に挿入する通信カードのことで、これらは通常総務省から免許を受けた大手通信回線会社であるキャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)の通信網と繋がることで、音声通話やSMS、インターネットへの接続が可能になります。

従来はこのSIMカード(通信回線)と携帯端末(スマートフォン、携帯電話)をセットでキャリアは販売していましたが、2012年にイオンリテール株式会社で株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)のSIMの取り扱いが開始されたことが大きな転機となりました。

端末とセットで契約していたSIMカードのみを、イオン店頭で入手できることが可能になったことは当時画期的でした。
SIMカード(通信回線)と端末を分けることで、割安で通信回線を契約できるようになったのです。

その後、様々な通信会社が大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)の回線を借り、SIMカードのみの販売を行っていくことになりました。これが格安SIMです。

ペンギンモバイルとは

 

ペンギンモバイル

ペンギンモバイルは、愛知県名古屋市に本拠を持つ一般社団法人 日本自由化事業協会が運営するMLM会社です。

前項で説明したように、ペンギンモバイルもNTTドコモの回線を借りて格安SIMを販売しています。

ペンギンモバイルSIMの月額使用量は、通常のスマートフォンとして利用する場合(音声通話+データ+SMS)「2,480円〜4,860円」となるようです。

クジラモバイルとは

クジラモバイル

クジラモバイルは、山口県下関市に本拠を持つ一般財団法人 日本IOT協会が運営するMLM会社です。

クジラモバイルは、ソフトバンクまたはNTTドコモの回線を借りて格安SIMを販売しています。

クジラモバイルSIMの月額使用量は、通常のスマートフォンとして利用する場合(音声通話+データ+SMS)「4,860円」となるようです。

ペンギンモバイル・クジラモバイルの報酬プラン

ペンギンモバイルの初期費用と月額費用

ペンギンモバイルでSIMを小売りする権利を得るための資金初期費用は5万円程度となります。
その他に、SIMの月額利用料とは別にシステム利用料として月額3,800円が必要になります。

初期費用(初回のみ)
・スターターキット 32,000円
・システム初期費用  2,000円

毎月費用
・12G or 24G 格安SIM料金 2,480円~4,860円
(代理店はどちらかのSIM契約が必要となります)
・システム利用料       3,800円

ペンギンモバイル 収入の仕組み(報酬プラン)

ペンギンモバイルの報酬プランはバイナリーを基本とし、以下の5つのボーナスがあります。

1.レベルマッチボーナス(1回)
2.レベルマッチボーナス(毎月)
3.タイトルボーナス(毎月)
4:アドバイザー手数料
5:ユーザー継続ボーナス

 

クジラモバイルの初期費用と月額費用

クジラモバイルにビジネス参加するための初期費用は23,609円となります。
毎月かかる費用はSIM回線料金もふくめ、13,349円となります。

初期費用
スターターキット: 5,500円
正協会費: 7,500円
初回事務手数料: 3,000円
SIM発行手数料: 1,000円
次月利用料: 4,860円
消費税: 1,749円
合計: 23,609円

継続費用
正協会費: 7,500円
次月利用料: 4,860円
消費税: 989円
合計: 13,349円

クジラモバイル 収入の仕組み(報酬プラン)

クジラモバイルの報酬プランは以下の8つのボーナスがあります。

1.直接紹介報酬(クジラコミッション)
2.直接紹介報酬(リクルートコミッション)(1回のみ)
3.デイリーコミッション
4:リーダーシップコミッション
5:タイトルコミッション
6:10ACTコミッション
7:カーコミッション
8:ハウスコミッション

ペンギンモバイル・クジラモバイル報酬プランの落とし穴

 

MLM 失敗

格安SIMが商材に見える両社の報酬プランですが、惑わされてはいけません。

実際に報酬の原資となっている大半は「格安SIM月額費用」ではなく、それとは別に支払うビジネス会員向けの「初期費用および月会費」であるという点を理解する必要があります。

そもそも格安SIMを「格安」で提供するためには、キャリアへの回線使用料もかかるので、会員にコミッションとして還元する要素はほぼないと言っても過言ではありません。

それをMLMとして成立させるためには、どうしても通常の回線使用料以外の原資を集める必要があります。それが、初期費用および月会費となるのです。

しかし、当然ながら格安SIMを使用したいだけの人は、初期費用も月会費も支払いませんから、壮大な権利収入のための原資は集まりません。

要するに格安SIMを利用するだけの人がいくら増えても、あなたの収益は増えませんし、両社が謳っているような「権利収入」はもらえないということです。

では、ペンギンモバイルやクジラモバイルで収益を上げるためにはどうすればいいのでしょうか。
答えは明解、あなたの傘下にビジネスとして登録し、初期費用と月会費を支払う会員を増やす、ということです。

 

ペンギンモバイル・クジラモバイルが破綻する理由

MLMの原理原則をお伝えいたします。

愛用者に支えられない仕組みは崩壊する

MLMにとって、良い製品があり、それを単に好んで継続的に使用する「愛用者」は、ネットワークビジネスにおいての絶対的根幹となります。

「愛用者の売上」という揺るぎのない原資があって初めてMLMの仕組みは大義を得て、権利収入という夢を支えるのです。

今回のペンギンモバイルやクジラモバイルで言うところの愛用者とは、すなわち回線使用料を好んで支払い、ビジネスには参加しない利用者ということになります。

残念ながら、この利用者が純粋に支払う月額費用のみを原資とした報酬プランが成立すれば、あるいは素晴らしい可能性に満ちた権利収入ビジネスになるやも知れません。

しかし現実的には不可能であり、論より証拠両社とも利用者の月額費用を原資として報酬プランではなく、ビジネス会員が支払う所謂オートシップ費用のみが原資となっている破綻必須のシステムであることは疑いようがありません。

愛用者と共存できないMLMはただのマネーゲームになって崩壊の末路をたどる、ということは過去の歴史を見ても火を見るよりも明らかです。

その製品やサービスを好んでいて、ビジネスと切り離しても継続的に愛用してくれるユーザー「愛用者」に支えられない仕組みは、すなわち利潤のみを追求するビジネス会員の連鎖を繰り返すだけのマネーゲームになります。

この大きな差にお気づきでしょうか?

愛用者の存在しない(できない)MLMは、その大義すら失った、仕組みだけを模倣するイカサマであるとしか言いようがありません。

それでは愛用者に支えられないとどうなるのでしょうか?
愛用者は、たとえ自分に収益がなくとも、製品を継続的に利用してくれますが、ビジネス会員は自身の収益がプラスにならなければ、当然のことながら近い将来必ず去ってしまいます。

ペンギンモバイルは初期費用で約5万円、月々8,660円がかかります。
クジラモバイルは初期費用で初期費用で23,609円、月々13,349円かかります。
これを継続的に支払うビジネス会員がいなくなれば、収益は発生しませんし、経済的安定などは絵に描いた餅と同義です。

誤解を恐れずに言えば、

ペンギンモバイル、クジラモバイルは格安SIMを商材に見せた、実態はビジネス月会費を原資としたマネーゲームで、破綻は必然である、と言えます。

ペンギンモバイル クジラモバイル

当然のことながら、永続的な権利収入に人は惹かれます。この両社も一見すれば、現代において誰もが使うインフラである携帯回線の利用料から得られる権利収入と誤解釈してしまう人も多いことでしょう。

しかしそれは幻想で実態はビジネス会費が原資であることは前項で説明しました。

両社が破綻する理由とはなんでしょうか。

MLMが終焉を迎える理由はそう多くはありません。

第一に「被害者(または損害を被ったと訴える人が一定の割合を超える)という点が大きな理由のひとつとなります。

この点については、考察する必要すらありません。原資が月々のビジネス会費(オートシップ)で大半が賄われている以上、収入が支出を上回る会員の割合が増えるということは、物理的に不可能です。

支出のほうが収入より多いビジネス会員はどうするでしょうか?これは当然、オートシップを停止するということになります。
人を増やしても増やしてもオートシップする人が増えないとどうなるのでしょうか?これも当然のことながらビジネスとして成り立ちません。

第二に「サービスの継続提供が困難になる」という点です。特に両社のようなインフラ系サービス、しかも携帯電話通信に関する事業であることから、他社との価格競争も含め、サポートや新たな通信技術への対応など、様々なコストが尋常ではない業界である点から言っても、ある一定の利用者が右肩上がりで維持できなければ、安定的なサービスの提供は維持することすら困難になるでしょう。

事実、現状でも結構な頻度で様々なサービス障害アナウンスされています。
これは携帯電話回線という性質上、致命的であり、ユーザーは間違ってもそのような危ういサービスには遅かれ早かれ見切りをつけてしまうことでしょう。

まだまだ挙げだせばキリがありませんが、この2点だけを見ても、携帯電話回線を商材に(見せた)MLMの危うさについてご理解いただけることでしょう。

MLMでの安定的、長期的成功を目指すなら選んではいけない

MLMは、一般人でも努力すれば、夢の権利収入を得られる可能性がある、数少ないビジネスチャンスであることは疑いようがありません。

しかし、参加したすべての人が成功できるかというと、そうではありません。努力も必要ですが、運やタイミング、環境によっても左右される、成功への狭き門です。
しかもそれは、長期的にそのMLM会社が継続することが必要最低限の条件です。

長きにわたって継続するMLM会社とはどういう会社でしょうか。愛用者が喜んで継続使用している素晴らしい製品があるかどうかです。
その愛用者を支える企業体制があるかどうかです。

格安SIMのMLMはどうでしょうか?

愛用者(利用者)は若干いるでしょう。しかしその愛用者の原資からの権利収入は発生しません。ビジネス会員のオートシップのみからしか継続収益が発生しません。
ビジネス会員は収益がなければ継続せずに去ってしまいます。

こんなものに、自身の人生における成功を預けられるはずもありません。

3年後、両社は存在するでしょうか?
格安SIMは現在の4G回線からはるかに弱点を克服した5G回線が本格始動する2020年、どうなるのでしょうか。
公衆Wi-Fiスポット網が安定性、安全性を増し発達していく近い将来、どうなっていくのでしょうか?

ときには大きく、広い視点で将来性を見据えることも必要です。

ネットワークビジネスは、少ない縁をつなげていくビジネス。物珍しさに気を取られて、無駄にしないようにすることも大切かも知れません。  

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