目次
この記事でわかること
- 連鎖販売取引(MLM)とは何か
- MLMと特定商取引法の関係
- 気づかずに違反してしまうケース
- 違反が発覚した場合のリスクと対処法
- 法律を守りながらMLMを続けるためのポイント
連鎖販売取引(MLM)とは?
連鎖販売取引(MLM:マルチレベルマーケティング)は、商品やサービスを販売しながら、その紹介者(勧誘者)が新しい会員を勧誘し、報酬を得る仕組みです。
例えば、友人のAさんから「とても良いサプリメントだから一緒にやってみない?」と声をかけられた経験はありませんか?Aさんは、あなたが商品を購入したり、さらに他の人に紹介して購入してもらうことで、一定の報酬を得ることになります。
このビジネスモデル自体は法律違反ではありません。しかし、 特定商取引法(以下、特商法) によって、勧誘や販売の方法には厳しいルールが課されています。
MLMと特定商取引法の関係
特定商取引法は、消費者を守るために定められた法律で、MLMもこの法律の規制対象となります。
特商法で定められている主なルール
- 勧誘時の事前告知義務
- 勧誘者は、相手に「これから勧誘を行うこと」を明示する必要があります。
- 例えば、友人とカフェで話している際に「ちょっと良い副業があるんだけど」と曖昧な説明で勧誘するのはNG。
- 重要事項の説明義務
- 商品の内容、価格、返品条件、契約解除の方法など、正しい情報を伝えなければなりません。
- 「すぐに元が取れる」「絶対に成功する」といった誇大表現は法律違反です。
- クーリング・オフの説明義務
- 消費者が契約を解除できる「クーリング・オフ」の制度について、必ず説明する必要があります。
- 説明を怠ると、後々トラブルの元になります。
意外とやってしまいがちな違反例
1. 勧誘の意図を隠して話を進める
【ケース1】
美奈さん(32歳)は、育児休業中に友人の由美さんから「最近ハマっている美容サプリがあるんだけど、一緒に試してみない?」と声をかけられました。久しぶりに会ったこともあり、美奈さんは何気なく話に乗ってしまいました。
その後、何度か会ううちに「このサプリ、紹介するとお小遣い稼ぎになるんだよ」と説明され、気づけばビジネスに巻き込まれていました。
→ 違反ポイント: 勧誘の意図を隠して会話を進めるのは特商法違反です。
2. 誇大広告や過大な利益の約束
【ケース2】
会社員の恵子さん(35歳)は、同僚から「月収50万円も夢じゃないよ!」と誘われ、MLMを始めました。しかし、実際には契約者を増やすことができず、赤字続き。
→ 違反ポイント: 「簡単に稼げる」と誤解を与える説明は、虚偽・誇大広告とみなされる可能性があります。
3. クーリング・オフの説明不足
【ケース3】
主婦の真由美さん(38歳)は、近所のママ友から「自宅でできるビジネスだから」と勧誘を受け、契約。しかし、後になって「やっぱり辞めたい」と思ったものの、クーリング・オフの説明を受けていなかったため、解約の手続きがわかりませんでした。
→ 違反ポイント: クーリング・オフ制度の説明を省くのは大きな違反です。
違反が発覚した場合のリスク
もし特商法違反が発覚した場合、以下のようなリスクがあります。
- 行政処分や業務停止命令
- 罰金や損害賠償請求
- 信用の失墜やビジネス継続の困難さ
違反が発覚すると、自分だけでなく、紹介した相手にも影響が及ぶ可能性があります。
法律を守りながらMLMを続けるには?
✅ 勧誘の透明性を大切にする
- 「商品を紹介したい」という目的を最初に明示しましょう。
✅ 誇大な表現は避ける
- 「誰でも簡単に稼げる」という説明は絶対にNG。
✅ 契約前にクーリング・オフを必ず説明
- 消費者が冷静に判断できる時間を設けましょう。
✅ 研修や勉強会で法律知識を常にアップデート
- 最新の特商法の改正情報を把握して、周囲にも共有しましょう。
まとめ
MLM(連鎖販売取引)は、適切に行えば合法ですが、特定商取引法を遵守することが大前提です。思わぬトラブルを避けるためにも、 「勧誘の意図を明確にする」「正確な情報提供」「クーリング・オフの説明」 を心がけましょう。
「大丈夫だと思っていた」では済まされないこともあるので、常に正しい知識を持ってMLMに関わることが大切です。
こちらの参考にしてください。