Last Updated on 2023年12月16日 by admin
現在多くの人が自分の理想を掲げ転職します。結果思い通りの仕事に出会えて水を得た魚のように生き返る人もあれば、思わぬギャップに以前よりもっと苦しんでいる人も少なくありません。
何が結果を二分したのでしょうか?隠れた成功の秘訣を探ってみましょう。
目次
1 キャリアアップとキャリアチェンジの違い
1_1キャリアアップとは
今まで従事してきた一つの分野(職種、業種)の中で今まで以上に専門的な知識を深め、技術、能力を高めて経歴にプラスαすることを言います。
今居る会社でスキルアップしてその結果昇進すればそれは立派なキャリアアップです。
スキルアップとの差は経歴にプラスαがあるかどうかの差です。努力してスキルアップしても会社から認められなければ(昇給、昇進等がなければ)キャリアアップとは言えません。
以前は年功序列式でしたので、自動的にキャリアアップができましたが、最近は成果主義の企業も多く、自社の中でキャリアアップするよりも、他社に転職してキャリアアップを図ろうとする動きが多くなっています。
ここでも転職のケースで考えます。
1_2 キャリアチェンジとは
今までとは全然違う職種(業種)に職を替えることを言います。
以下の3種のキャリアチェンジの形態があります。
・今まで営業職だった人が同じ会社(又は同業)の経理職に替わるような場合(職種替え)
・今まで食品会社の営業職だった人が旅行会社の営業職に替わるような場合(業種替え)
・今まで建設業の現場職人だった人が自動車ディーラーの営業職に替わるような場合(職種、業種替え)
2 成功の秘訣
2_1 キャリアアップ転職を成功させる秘訣
転職の目的を確認
何のために転職するのかしっかり確認することが大切です。給与、年収アップか、専門性を高めたいのか、キャリアの幅を広げたいのかを将来のキャリアプランと今の自分とを重ね合わせて考えます。それには
生涯のキャリアプランを作成
リタイア―迄のキャリアプランが必要不可欠です。ライフスタイルとも考え合わせ、現実的、具体的に大まかな年代順に書き出します。
そうすれば20代でやるべきこと、30代で習得すべきスキル、キャリアがはっきりして、今やるべきことも分かりやすくなります。
20代後半~30代前半が有利
企業は環境対応性、柔軟性、応用が利く、使いやすい、将来性などの観点からこの年代の人材を求める傾向があります。
30代後半以降はハードルが高くなり、特別な技術や功績を持っているか、経験が豊富ということがない限り容易ではありません。
徹底調査
業界、業種、企業を徹底的に調べ応募企業を決めることが重要です。企業のホームページだけではなく、業界誌にも目を通し、人材紹介会社や転職エージェントなどからも情報を広く深く収集することが効果的です。
応募企業の方向性、社員に求めるもの、自分の持てるキャリアがその企業に適しているか又は十分かを良く調べることが大事です。
年功序列型か成果型かは特に気を付けたいことです。キャリアアップが目的で転職しても年功序列型の企業では実現は難しいでしょう。また転職する羽目になってしまいます。
旧態依然型よりも進取型が、大企業よりも中小企業、国内企業よりも外資系、老舗よりもベンチャー企業の方が一般的にキャリアアップ転職の理解が進んでいます。
自分の希望と応募企業の方向性のマッチング
単に自分の希望とか好みだけではなく、自分の真の実力を知りそれに合った企業を探す。又は企業の方向性を知り、それに合わせたスキル、知識を補ってから転職に挑むことが成功の秘訣です。
企業に合わせたアピール
面接時のアピールの仕方にもコツがあります。自分の持てるキャリアやスキルを全部説明、強調しすぎるのはあまり良い印象を与えません。
とは言え謙遜しすぎは効果が半減します。その企業にとって必要なスキルだけを淡々と述べることです。
強調したいのは環境適応性と、仕事に対する情熱です。新しい職場になかなか慣れないことを企業側は懸念しますので、それを払拭するためにも自分の持てるキャリアやスキルがその企業にどのように役立つかを、仕事への情熱として熱く語るのが秘訣です。
2_2 キャリアチェンジ転職の成功の秘訣
転職の目的からぶれない
転職して新たなスキルや資格を身につけたいのか、以前からやりたかったが就職できなかった職にチャレンジしたいのか、ワークライフバランスの為にキャリアチェンジするのかをきちんと確認してぶれないことが大切です。
その目的の為には他の条件が少々悪くとも目をつむるのが成功の秘訣です。
20代のうちに
キャリアチェンジ転職はキャリアアップ転職より更に20代が有利で30代から次第に不利になります。
一般的に転職の場合30代からは即戦力が望まれているのに、キャリアチェンジの場合は経験が何もないからです。
新しいことを覚えるにも年と共に速度が遅くなります。企業はその時間を無駄にするわけにはいきません。
年収に限って言えばキャリアアップ転職とキャリアチェンジ転職を含めて27歳~29歳が一番成功していて、年齢とともに両肩ダウンしています。(DODA調べ)
20代か遅くとも30代前半には生涯の仕事を決めて転職することが得策です。
徹底調査
キャリアチェンジの場合はキャリアアップの場合はよりももっと事前調査が必要です。
自分が今まで経験したことのない業界、業種ですので、自分の理想像にとらわれず様々な文献、資料を分析して、本当に自分に出来るかあるいは相応しいかを確認することです。
できれば同様の職種、職業の方々に聞いて教えていただくと良いのですが、それができなければキャリアアドバイザーに相談するのも効果的です。
資格やスキルを取得
調べた結果その仕事をするのに必要なスキルや資格を取得してから転職に臨むのが成功の秘訣です。仕事への情熱と向上心を示すことができますし、転職してからすぐに役立ちます
一から始める心構え
たとえその仕事に関することを色々勉強してスキルアップ、資格を取得してもここは新世界ですので、真摯な気持ちで取り組みましょう。
若い方以外は年収ダウンもやむを得ません。自分の一番の目的の為には二番三番は犠牲にしても仕事をやりたいという気持ちが転職を成功させます。
今迄の経験を活かす
転職によって年収ダウンや、役職ダウンを避けたいなら、全く未知の異業界異職種を避けて同業界または同職種へのキャリアチェンジが効果的です。
経理のスキルはどの業界でも通じますし、営業のポイントはどの業界でも共通するものがあります。
また同じ業界であれば業種が違っても分かることは多くありますので、今迄の経験が活かせます。これらの経験が転職をより有利に運んでくれます。
ポータブルスキル
「語学力」「企画力」「分析力」「マネジメント力」等どこでも通用するスキルを持っていれば大きなアピールになります。
経験がなくても30代以上でも新しい業界、職種に挑戦できます。常日頃意識的に修得することが成功への道です。
コネを作る
一番有効なのはコネです。できれば知人友人を通じて紹介してもらえれば強力なアピールとなります。
面接対策
キャリアチェンジの場合は転職理由を必ず質問されます。単に自分の夢や希望ではない必然性のある答えー応募先でなければ実現できないこと、仕事への情熱等―をきちんと伝えられれば成功します。
3 まとめ
キャリアアップ、キャリアチェンジ共に20代のうちに転職することが成功の秘訣です。それ以降の方は情報の収集、分析による自己努力と応募企業とのマッチングが要です。
未知の世界、一人で悩まないで他の人に相談することをお薦めします。自分では思い浮かばなかった意外な盲点を指摘されることもあります。広い視野で考えてあなたの転職を成功に導くことを願って止みません。