Last Updated on 2024年10月22日 by admin
アトミジャパンは韓国生まれのネットワークビジネス(MLM)会社です。
アトミ(Atom美)の社名は、アトミック(原子力)が由来となっています。
韓国原子力研究院と韓国コルマが共同でSBT(Sun Bio Tech、サンバイオテック)社を設立し、サンバイオテックの商品を主力として販売するために設立された会社がアトミです。
今回はアトミ(atom美)について、評判も加味して実態を掘り下げてまいります。
目次
アトミ(Atom美)はどんな会社なのか
会社概要
- 社名;株式会社Atomy
- 所在地:韓国ソウル市冠岳區仁憲洞1656-15 Jeonghojin art hill3/4F
- 電話:03-6806-8640(9:00-17:00、土日・祭日を除く)
- 設立:2009年08月17日
- 売上高:59億2900万円(2010年)
- 資本金:100,000,000円
【日本支社】
- 社名:アトミジャパン合同会社
- 所在地:東京都荒川区西日暮里2-26-10日暮里ビル9階
アトミ(Atom美)は、2009年に韓国で創業、翌年の2010年にはアメリカ、2011年には日本で支社が設立されました。
日本法人名は、アトミジャパンとなっています。
その後、カナダ・台湾・シンガポール、カンボジア・マレーシア・タイなどに進出し、2018年、グローバル売上高は約1,250億円、全世界での会員数は500万人を突破しています。
アトミ(ATOM美)の商品
アトミ(Atom美)の主たる商品は、原子力技術を応用した「スキンケア化粧品」です。
原子力技術をどこに利用しているのかと言うと、精製技術のようで、それによって新鮮なハーブ抽出液を使用したスキンケア化粧品を製造しているとのことです。
またスキンケア化粧品の製造元となっているコルマBNH(旧サンバイオテック)という会社は、韓国の研究所会社法により設立され、国有会社である韓国原子力研究院が技術を提供しつつコルマBNH社の株も20%を取得しているようです。
このコルマBNH社が製造したスキンケア化粧品が、アトミ(Atom美)に永久独占供給される、というのが大きなセールスポイントになっています。
アトミ(Atom美)商品のコンセプトは「大衆名品(マステージ)」という表現で謳われており、その意味は
- 絶対品質=名品以上の品質
- 絶対価格=マート(小売店)以下の価格
となっており、高品質な商品を安価で提供する、という点をモットーとしています。
アトミ(ATOM美)の主力商品
アトミ(Atom美)商品は種類も豊富ですが、中でも人気なのが以下のものです。
機能性補助食品(ヘモヒム:HemoHIM)
ヘモヒムとは、韓国の国家プロジェクト名ヘモヒムから名付けられた機能性補助食品で、100%天然由来成分でできたハーブ系サプリメントです。
韓国国内では、ニュース報道でも話題になった商品で、KFDA(食品医薬品安全庁)から機能性補助食品として認可を受けています。
アトミ(Atom美)では会員価格で安く購入できますが、それでも1箱が15,000円とかなり高額な商品となっています。
しかし、日本国内では医薬部外品の扱いとなるため、健康食品として国内流通させることはできないため、韓国からの個人輸入という方法をとる必要があります。
最大の主力商品が、手続きの煩雑な個人輸入をしなければならない点は、日本で活動する人にとってはデメリットと言えます。
化粧品6点セット-ATOMY A-SOLUTE
ATOMY A-SOLUTEは、スキンケア化粧品のセットです。
トナーとアイクリーム、エッセンス、ローション、栄養クリーム、BBクリームから構成されています。
前述の通り、化粧品には韓国原子力研究院の独自技術が使われており、高純度精製および、フレッシュバイオ技術、発酵技術、濃縮マイクロ複合カプセル技術などを駆使して製造されています。
その手間あってか、日本国内向けのエイソール6種セットは、25,900円となっています。
水溶性プロポリス歯磨き粉
これまたたいそうなネーミングですが、歯磨き粉です。
通常プロポリスは脂溶性ですが、この商品は例によって韓国原子力研究院の独自技術が使われており、放射線応用技術により不純物を除去し水溶性になっているとのことです。
この歯磨き粉の会員価格は1,830円。通常の歯磨き粉と比較しても4〜5倍の価格設定ですが、歯磨き粉としては超高級品なのでしょう。
価格に関する点は後述します。
アトミ(ATOM美)はメーカー兼業ではない
ネットワークビジネス(MLM)会社としては珍しく、前述の経緯によりアトミ(Atom美)は商品の製造を行っておらず、あくまで流通専門の会社という位置づけです。
多くのネットワークビジネス(MLM)会社は、メーカーであるその利点を会員への還元に活用しますが、アトミ(Atom美)はあくまで流通を追求する会社と言えます。
将来的には、MLM形式のみならず、ECサイト(ネット通販)会社も視野に米国の大手小売り「ウォルマート」のようなマーケットも目指しているようです。
このように、アトミ(Atom美)は従来のネットワークビジネス(MLM)会社とは異なる体制とビジョンを持つ会社であることが分かります。
アトミ(atom美)ビジネスの報酬プラン(仕組み)
アトミ(atom美)の報酬プラン(仕組み)は、バイナリー方式を採用しています。
報酬は、世界総売上をPVというポイント化し、その70%がタイトルに応じて分配されます。
アトミ(ATOM美)の報酬プラン(仕組み)の特徴
- 1. バイナリ(Binary) 方式で、ポイントの72%還元
- 2. 直系の子孫に永久相続
- 3. 登録料無し。維持費なし。
- 4. 週払いボーナスと半月払いボーナス
- 5. 12ヶ月の間1回も購入がないと自動解約になるが、12ヶ月の間、1回でも購入すればポジション維持できる。(金額は関係なく、1000円ものを年1回購入すればOK)
- 6. 最高タイトルを取る会員は、みんな平等に、マックス毎月1億ウォン(約1千万円)になる
アトミ(ATOM美)のボーナス
- ベーシックボーナス-1日の世界総売上のPVの44%をタイトルに応じて支給
- タイトルボーナス-世界総売上PVの20%をタイトルに応じて支給
アトミ(ATOM美)のタイトルボーナスランク
- ● SM セイルズマスター
- ● DM ダイアモンドマスター
- ● SRM シャロンローズマスター
- ● STM スターマスター
- ● RM ロイヤルマスター
- ● CM クラウンマスター
- ● IM インペリアルマスター
アトミ(atom美)のタイトル昇格には以下の条件があります。
- タイトル連続維持条件無し
- 会員資格維持期間制限無し
- ダイアモンドマスターから同時に2段階昇格可
アトミ(atom美)には、年会費、初期費用、ノルマなどはありません。
ただし一年間購入がないと自動退会となります。退会となった場合、それまでの自己購入PVも消滅します。
アトミ(ATOM美)報酬プラン(仕組み)は良いのか?
アトミ(atom美)は参加に対して、登録無料でオートシップなしという敷居の低さがあり、バイナリー方式なのでスピルオーバー(上位者からダウンが落ちてくる)狙いの人にとってはとっつきやすいと言えます。
しかしそのような人が集まっても、グループ数の割に商品のリピート率も購入単価も上がらない=売上は増えないという声も少なくありません。
タイトル昇格の難易度ですが、これは非常に高いです。
最初のセールスマスターに昇格するために、定期購入者が200人必要なうえ、左右に2系列同様の販売員を作る必要があります。
これは相当難儀する条件であります。
アトミ(ATOM美)の還元率72%のトリック
アトミ(atom美)の報酬還元率は72%とドヤ顔で謳っています。
この数字だけを見るとかなりの高還元率ですが、果たしてそうでしょうか。
冒頭にも触れたとおり、アトミ(atom美)はメーカーではなく、流通専門会社です。そのため商品を仕入れる必要があります。
したがって72%の還元であれば、商品原価と運営経費を28%で運用していることになります
商品の原価はいくらなのでしょうか。おおよそ20%と仮定したとして、誤解を恐れず言えば、高還元率を実現するために商品価格を一般常識以上に高く設定しているのでしょう。
還元率を見た限り、アトミ(atom美)がメーカーより商品を仕入れている弱点を補おうと、会員に還元するコミッション分を上乗せしているのが見てとれます。
これはアトミ(atom美)の掲げる「大衆名品(マステージ)」高品質な商品を安価に提供する、という理念に既に還元率の水増しにより反古にしてしまっている身もふたもないことになっているように見えるのは私だけでしょうか。
アトミ(atom美)まとめ
さて、今回はアトミ(atom美)について、評判も加味して掘り下げてきました。
韓国の国策会社(研究院)が関わる、原子力技術を応用したスキンケア化粧品や健康補助食品。
そしてそれらを流通させるアトミ(atom美)。
一見、たいそうなものに見えますが、実際はアトミ(atom美)は、すごい会社が作る商品を仕入れてMLMで流通させているだけの会社、にも見えます。
一般的なネットワークビジネス(MLM)会社は、メーカーであるメリットを活かし、商品を安くしても、ある程度の還元率を維持できるネットワークビジネス(MLM)ならではの特性を武器に戦いますが、アトミ(atom美)の場合はどうしても「商品の仕入れ」が発生するという揺るぎないデメリットが、数字のトリックを駆使して高い還元率、より多いボーナスを実現するために、その原資を商品価格に転嫁せざるを得ないのは明白であります。
また飛ぶ鳥を落とす勢いで語られる会員数ですが、2014年時点での会員数200万人のうち、韓国人は180万人でそれ以外の国が20万人です。
韓国では盛り上がっているのは分かりますが、やはり日本での盛り上がりは程遠いようです。
これは主力商品のヘモヒムが日本では医薬部外品で、韓国から個人輸入という、まさに正式上陸前のような致命的な理由からなのかというと、それだけではない、もっと根深い理由がありそうです。
世界展開をするネットワークビジネス(MLM)において、会員同士の結束というのは大きな武器となるものですが、いかんせん日本とはその歴史上犬猿の仲である韓国が聖地(本拠地)となっている以上、様々な人種的文化的歴史的要因が結束を阻害している点は想像に難くないでしょう。
会員の集うイベント内でも、韓国人会員が日本人会員を揶揄したり皮肉って嘲笑したりする、夢を追うネットワーカーにとっては悪夢のような、吐き気をもよおすような悪態の醜聞も、あちこちから聞こえてきます。
また、日韓関係は特に韓国の首相が変わるたびに大きく動き(良くなることはまずない)ます。
そのたびに、組織構築以外の心労や精神的苦痛を伴うであろうことは容易に想像できるわけですから、商品や還元率、原子力技術以前に韓国が本拠のネットワークビジネス(MLM)は触ると火傷をするかもしれません。
率直に言って、商品は良いのかも知れませんが、価値以上の高価格(ボーナス原資・還元率の水増し)である点、既にそこで理念を裏切っている点、会員にとり最も崇高なイベントでの差別発言を容認している(かは分かりませんが起こっている)会社である点を考えると、まさに「韓国人の韓国人のための」コリアンネットワークビジネス(MLM)のようにも思えます。
せめて日本人差別のない、手をとり喜び合える会社を選びたいものです。