怪しいと評判のゼロモバイルの真相とは?安く使えるのか?稼げるのか?

ゼロモバイル

株式会社ゼロモバイルは、大阪府大阪市を拠点に、SIMを扱ったビジネスをおこなっている会社です。

2020年7月3日に設立され、SIMの月額利用料金を少しでも安く、最終的には携帯の両料金を0円にして家計の負担を減らすことを目標としています。

具体的な事業内容として、

・携帯電話をはじめとした、通信回線の契約の取次と、電気通信事業

・携帯電話を中心とした通信機器の販売とレンタル

・電子機器のメンテナンス、保守

・広告と宣伝及び、各種コンサルティング

などをおこなっています。

docomoやau、ソフトバンクといった大手キャリアではない、格安SIMと呼ばれる存在はここ数年で大きく認知度が上がりました。

ゼロモバイルはコマーシャルの広告費を還元する仕組みを作ることにより、通常の格安SIMよりもさらに安い料金での契約の実現を目指しているようです。

ゼロモバイルは以上のような広告と、ネットワークビジネス(MLM)を融合させた事業をおこなっているということになります。

今回はネットワークビジネス(MLM)30年のキャリアをもとに、ゼロモバイルのビジネスプランを検証していこうと思います。

ゼロモバイルの仕組みはどうなっている?

まず初めに、ゼロモバイルのSIMの月額料金ですが、音声SIMの場合は15GBで3,300円、50GBで4,950円となっていて、データSIMの場合は15GBで3,080円、50GBで4,730円となっています。

格安SIMというと通信の品質が大手キャリアよりも悪くなるというデメリットがありますが、ゼロモバイルは他の格安SIMを扱っている会社よりも高い費用で回線をレンタルしているため、高い品質での通信が可能となっているようです。

しかし、基本料金だけを見ると、他の格安SIMと比べて特別安いわけではありませんよね。そこで、先述した広告による料金の還元という要素が出てきます。

ユーザーは広告動画をみたり、アプリをダウンロードしたり電力会社やインターネットの契約をおこなうことでポイントをもらうことができ、そのポイントをSIMの利用料金に充てることができます。

ゼロモバイルがさらに特殊なのは、ポイントを使ってSIMの利用料金を0円にまで近づけることができるだけでなく、ネットワークビジネス(MLM)をおこなうこともできることです。

ユーザーはゼロモバイルの代理店となり、他の人にゼロモバイルを紹介し、ユーザーを増やしていくことで、報酬をもらうことができます。

ゼロモバイルを始める際の初期費用と、ランニングコストは?

ゼロモバイルでネットワークビジネス(MLM)を始めるにあたり、

・初期登録料 11,800円

・システム利用料 8,800円

・SIM発行手数料 3,300円

・SIM配送料 433円

の、系23,534円と、自分のSIMの利用料金(音声SIM15GBで3,300円)を支払う必要があります。

毎月のランニングコストとして、システム利用料8,800円と、SIMの利用料金を支払うことになります。

初期費用や代理店費用を支払う必要のないネットワークビジネス(MLM)の会社も多いことを考えると、決してゼロモバイルのコストは安くはないと言えるでしょう。

ゼロモバイルの報酬プランはどうなっている?

ゼロモバイルには、

・ユーザーボーナス

・バイナリーレベルマッチボーナス

・ファストボーナス

・タイトルボーナス

・アドバイザーボーナス

・グローイングボーナス

と呼ばれる6つの報酬プランが存在しています。それぞれの報酬プランについて、具体的に見ていきましょう。

・ユーザーボーナス

ユーザーが自分でゼロモバイルを紹介し、新たに契約を取ることで得られるボーナスです。

                 出典:ゼロモバイル公式サイト概要書面

報酬は、ひとりの契約につき毎月750円となり、契約が続いている限りはずっともらい続けることができます。

12人と契約を交わせば9,000円となり、毎月のシステム利用料のシステム利用料8,800円を上回ることになるので、これだけで黒字確定となることができます。

 

・バイナリーレベルマッチボーナス

バイナリーレベルマッチボーナスは、自分の下の系列の左右同じ段数に代理店登録がある場合(マッチング)にもらえるボーナスです。

                  出典:ゼロモバイル公式サイト概要書面

1段のマッチングにつき毎月1,500円もらうことができ、下の系列であれば、毎月30万円までであればどの段数においてももらうことができます。

・ファストボーナス

ビジネスを開始してから3ヶ月以内に、代理店を3名紹介することができた時にもらえるボーナスです。

                  出典:ゼロモバイル公式サイト概要書面

2段まで達成することで、バイナリーレベルマッチボーナスの1段目と2段目の報酬が4,000円になります。

ゼロモバイルは個人で3つのポジションまで契約することができます。

そして、ひとりの勧誘でもその人が3ポジションの契約ならば、それだけでファストボーナスを達成することもできます。

・タイトルボーナス

獲得したタイトルに応じてもらうことのできるボーナスです。

タイトルを取るためにはポイントを稼ぐ必要があり、ポイントは代理店契約ひとりにつき1pt、ユーザー契約ひとりにつき0.2ptとなっています。

タイトルは全9種類あり、

・Mercury(水星)

・Venus(金星)

・Earth(地球)

・Mars(火星)

・Jupiter(木星)

・Saturn(土星)

・Uranus(天王星)

・Moon(月)

・Sun(太陽)

となっています。

                  出典:ゼロモバイル公式サイト概要書面

タイトルボーナスのほかに、バイナリーレベルマッチボーナスも支払われるだけでなく、上位タイトル獲得者にはゼロモバイルの得ている広告収入も分配されます。

・アドバイザーボーナス

自分でゼロモバイルのビジネスについて説明し、新規の代理店登録ができた場合にもらえるボーナスです。

                  出典:ゼロモバイル公式サイト概要書面

1件につき3,000円の報酬が支払われ、自身の組織だけでなく、ほかの系列のサポートで説明をおこなった場合ももらうことができます。

セミナーなどを開催して、大勢を相手に紹介することができる人であれば、一回の説明会で多くの報酬を得ることが期待できます。

・グローイングボーナス

自分がタイトルを獲得するだけでなく、自分の組織の中でタイトル獲得者を出すことでもらえるボーナスです。

                  出典:ゼロモバイル公式サイト概要書面

もらえる報酬額は、自分の組織のダウン系列の中で、1番目に大きい系列と2番目に大きい系列のタイトル取得者の数とボーナスをもとに計算されます。

ゼロモバイルの評判は?

これはゼロモバイルに限らないことですが、日本において勧誘という行為を含むネットワークビジネス(MLM)はそれだけで怪しいと思われてしまう側面があります。

ゼロモバイル自体は違法性のないビジネスモデルなのですが、ネットワークビジネス(MLM)というだけでねずみ講やマルチ商法のような違法なビジネスだと誤解してしまう人も少なくありません。

また、公式サイトにゼロモバイルの携帯利用料金や、広告によるポイント還元について、具体的な数字が書かれていないことも信用しにくい要素となっています。

そしてポイント還元で0円にできるというものの、15GB3,300円の利用料金であれば15秒のCMを3,300回、だいたい1日に110回くらい観なければならないのではないでしょうか。

そうであるなら、普通に仕事をして稼いだ方が良いのではないかと思わないでもありません。

ほかの格安SIMの方が魅力的なプランを用意していることも少なくないので、正直より価値のあるサービスを展開しない限り、ゼロモバイルの評判を上げることは難しいかと思います。

実際にゼロモバイルでビジネスをおこなった人の意見は?

実際にゼロモバイルでネットワークビジネス(MLM)をおこなった人の意見によると、
「ほかのネットワークビジネスなら、売れなくても自分で使える商材などを持つことができるが、ゼロモバイルは商品ではなくシステム利用料に毎月お金を支払っているので、赤字になっても何も残らないのがつらい」
という意見が見られました。

また、「上位タイトルを取って広告収入の分配をもらわないと、稼ぐことは難しい」などの意見も見られました。

さらに、通常の格安SIMには契約の縛りがないのがほとんどですが、ゼロモバイルはネットワークビジネス(MLM)なので契約に12ヶ月の縛りがあり、期間内に解約した場合6,000円の違約金を払う必要がある、というのも面倒だったようです。

6,000円というのは違約金としては高い部類に入るので、ゼロモバイルでネットワークビジネス(MLM)をおこなうのなら、1年以上続けていく覚悟でおこなった方が良さそうです。

また格安SIMが有名になってきたといっても、2021年3月の調査によると、大手キャリアの利用率が89.6%、格安SIMは10.4%であり、ゼロモバイル以前に格安SIMに興味を持ってもらうのが難しいという意見もありました。

格安SIMを提供している会社は現在1100社以上あるということも踏まえると、ゼロモバイルに興味を持ってもらうことがいかに難しいかが分かるかと思います。

ゼロモバイルの概要書面は?

多くのネットワークビジネス(MLM)をおこなっている企業はインターネット上で概要書面を公開してはいませんが、ゼロモバイルは公開していて、会員でなくとも閲覧することが可能となっています。

書かれている内容から、重要そうな部分をピックアップして、見ていきましょう。

まず会員の活動についてですが、会員は受託販売と活動を正式に認められたものであり、ゼロモバイルの代理人で花はないということ、そして法令ににより各種管轄総合通信局への届出 が活動前に必要なのだそうです。届出は会員ページからおこなえるようです。

会員登録をおこなうには20歳以上である必要があり、日本国内に住居がない人や、在留資格を有していない外国人の人は会員になることができないようです。

報酬プランについての具体的な説明も画像付きで書かれているほか、ボーナスの締め日が月末であり、翌月25日払いであることなども説明されています。

ほかに特定商取引に基づいた禁止行為の説明や、ゼロモバイルが定める禁止行為、個人情報の取り扱いについて、クーリングオフについても書かれています。

ゼロモバイルの退会方法は?

概要書面にはゼロモバイルを退会するための方法も書かれています。

それによると、ゼロモバイルの公式ホームページから退会申請を提出するだけで、退会することができるようです。

また、2連続で2ヶ月システム利用料の支払いがなかった場合は、自動的に解約されるようです。

ほかに、ゼロモバイルの定める規約を違反した場合も、独自の判断で解約となるので注意しておきましょう。

ゼロモバイルでオンライン集客は可能?

ゼロモバイルは公開している概要書面において、

勧誘の際には会社の名称 と紹介者の氏名 、特定負担を伴う取引についての契約の締結について勧誘する目的である旨 とビジネスに係る商品の種類 のすべてをかならず明示する必要がある

としています。

また、商品についての種類や品質、価格などについても書面及び口頭にて説明する必要があるため、ブログやSNSを使っての不特定多数へのオンライン集客はほとんど禁止と言っていいかと思います。

禁止されていると言ってもオンライン集客を推進しているサイトは多数ありますし、おこなっている人も少なからずいますが、違反行為が発覚した場合は退会処分となることを覚悟しておいた方が良いでしょう。

ゼロモバイルで稼ぐことは難しい?

ゼロモバイルはシステムの利用料として毎月8,800円がかかるほか、ポイントで安くできるとはいえ携帯電話の利用料金も支払わならず、だいたい10,000円を超える報酬がもらえなければ赤字となってしまいます。

ゼロモバイルのネットワークビジネス(MLM)はユニレベル、バイナリー 、ダウンの育成ボーナスを合わせたビジネスモデルとなっています。

6つのボーナスのうち、ユーザーボーナスとバイナリーマッチボーナスとファストボーナス、アドバイザーボーナスは比較的獲得しやすいかもしれませんが、もらえる報酬の額はとびきり多いというわけではありません。

そして多くの利益が期待できるタイトルボーナスとグローイングボーナスについては非常に達成が困難であり、多くの人はこのボーナスをもらうことが難しいと言えるでしょう。

このふたつのボーナスを獲得できなければ、ゼロモバイルでのネットワークビジネス(MLM)の黒字化は難しいと言わざるを得ません。

「バイナリー ゆえに自分より上位の会員からのスピルオーバーを当てにすればいい」と思う人も多く、行動しなくなる人が多発するという欠点も抱えています。

故に、ゼロモバイルで大きく稼ぐつもりなら、自分で行動しタイトルボーナスを獲得し、ダウンを育成してグローイングボーナスを得られるくらいの自信がないと難しいと言えるでしょう。

また、現在の携帯電話業界はどこの企業も切磋琢磨してサービスの質を高くし、利用料金を下げてきていて、ほかのSIMへの乗り換えも非常に敷居が低くなっています。

その現状を踏まえてみると、契約者が数年後も継続してゼロモバイルを使い続けてくれるという期待を持つことは難しいですし、多くの人にとっては黒字を出すことは難しい報酬プランとなっています。

ほかのネットワークビジネス(MLM)と比較してみて、慎重に検討してみてからビジネスに参加するかどうかを決めることをおすすめします。

まとめ

以上、ゼロモバイルの提供しているサービスと、ネットワークビジネス(MLM)の報酬プランについて見てきました。

携帯電話の利用料金が0円になる、という謳い文句はぱっと見目を引くものの、それを達成するための条件が非常に厳しく、さらに、ほかの格安SIMのサービスの充実ぶりを見ると、ゼロモバイルの契約者を増やしていくのはそう簡単ではないかと思います。

毎月のランニングコストが10,000円近くかかることもふまえると、ゼロモバイルのネットワークビジネス(MLM)を始める前に多くの契約をとれる見込みのある人脈がない限り、稼いでいくことは難しいかもしれません。

逆に数十人単位で一緒にやっていこう、という仲間がいるのであればビジネスをおこなうことを考える価値は、あるかもしれませんね。