Last Updated on 2023年12月16日 by admin
「人間は関係の動物」とも言われますね。私たちはあらゆる人間関係のネットの中にいて、縛ったり縛られたりしています。
友人関係や趣味の仲間などからは嫌なら遠ざかることはできますが、職場の人間関係ともなるとそうはいきません。
関係が良いうちは良いのですが、いざ悪くなったらどうすればいいでしょうか?
ここでは職場の人間関係の悩みを抱える方たちに、私の経験から効果のあった解決方法をお示ししたいと思います。
きっとあなたに合う解決策が見つかるはずですよ。
目次
多くの人が人間関係で悩んでいる
厚労省の調査「転職入職者が前職を辞めた理由」によると
個人理由(定年と会社都合、その他以外の理由)としたのは男性が約53%、その内
1位 労働条件(12,4%)
2位 給料(11,0%)
3位 会社の将来が不安(8,9%)
4位 職場の人間関係が良好でなかった(7,2%)
女性は個人理由は60%、その内
1位 労働条件(14,7%)
2位 職場の人間関係(13,0%)となっています。
約53%(男性)を占める個人理由のうち7,2%(4位)、
約60%(女性)を占める個人理由のうち13,0%(2位)が、
「職場の人間関係が良好でなかった」としています。
出典 厚労省の調査「転職入職者が前職を辞めた理由」
マイナビニュース会員401名を対象としたアンケートによると
職場で何らかの悩みがある人は280人(69,8%)
内「人間関係が良好でない」が「給料が低い」と並んでTOP!(34,6%)
10位に「ハラスメント」(10,7%)も入っています。
これだけ多くの人が人間関係に悩んでいるのですね。
出典 マイナビニュース
人間関係の悩み色々
同僚の愚痴、悪口
上司が我儘、気分屋
お局の嫌がらせ
意地悪
パワハラ(セクハラも別の章で取り上げます)
くどい、ウザイ
すぐキレル
等々数え上げればきりがありませんね。もう会社には行きたくない。
こんな自分は弱い駄目な人間なんだと自分を卑下したり、病気になったりしていませんか?
こういう私も前職では上司に怒鳴られっぱなし!同僚からは見下され、孤立した存在でした。
そんなある日、木田恵子氏「添うこころ」という本に出合い、考え方を変えることにより解決方法を修得したのです。
※ 木田恵子「添うこころ」 太陽出版 1992年
解決への一歩
あなたは悪くない!
「人間は感情の動物」とも言われます。
あなたがこれらのいじめや嫌がらせに対して嫌な感情を持ったり、相手のことを嫌いになるのはごく普通のことです。
血の通った人間らしい人間だということを忘れないでください。卑屈になることはありません。
「じゃあやっぱり相手が悪いんだ」と思うでしょう。
でも相手も自分の感情に従って愚直にそれを表現しているだけなのです。
(あなたを諭そうとして故意に叱る場合は別ですが)どっちもどっち感情のなせる業で自分のコントロール以外のものです。
しかし
我々人間には理性と知性があります。
ガンガン怒鳴れても陰湿ないじめにあっても、怒鳴り返したい、大声で叫びたいのを我慢しているあなたは理性で押さえが利く一歩上等な人間なのです。
「すると彼らは抑えの利かない可哀そうな人達なのだ」と思うか「な~んだ、奴らは下等な人間なんだ」と思うかで人生の展開は大きく変わります。
心優しいあなたはきっと前者の方でしょう。
後者は彼らと同じ仲間に分類されます。この可哀そうだという思いが相手を理解する初めの一歩となります。
常に心の片隅に居場所をしっかり確保しておいて下さい。
具体的解決方法
原因究明
相手がなぜその様なことをするのかを考えることは相手を理解するための近道です。
あくまでも憶測ですし、たとえ原因が分かったとしても相手の行為を止めさせることはできません。
しかし相手を理解しようとする気持ちと努力が相手の凍てついた心を融かし、優しい心に変えるのです。
例 朝からガミガミ怒りっぱなし
朝ご飯を食べてないのかな~?それとも
最近残業が続いているから疲れがたまってるのかな~?とか
奥さんから叱られたのかな~?
と考えると「まあいいか、気の毒だから聞いてあげよう」という気になれますね。
そうすると相手も気持ちが和らいで不思議と怒るのを止めるものです。
人間関係は歯車の様で片方に合わせるともう片方も合うということです。
そして一つ間違えば永遠に噛みあわなくなるのです。(木田氏)
相手に合わせるということは、相手を認め、相手に沿う心と言えます。
例 怒られる原因が自分にある場合(大事な仕事をミスした時等)
何度謝ってもたて続けに叱られると本当に心が委縮してしまいますよね。
でも怖がっては駄目です。怖がれば怖がるほど相手は増長します。
真に反省して、今度はそうしないと心に決め、上司の言うことが本当に正しいと認め、叱ってくれることに感謝しましょう。
大人になると誰も叱ってくれません。叱られるということはありがたいことなのです。
受け入れることで相手の怒りが収まります。反発する心が相手を反発させるのです。
人間関係は鏡のようでもあるのです。
受け入れることは相手を認めること、沿う心の一つの形です。
自分自身を変える(気にしない自分に変える)
例 挨拶を無視される。みんなが自分の悪口を言う。みんなから嫌われている
この様な漠然とした問題や、大勢が対象の場合は原因究明はしにくいですね。
職場のみんなに聞く訳にもいきません。聞いてもみんなが嘘を言うかもしれないと思ったりしませんか?
もしかしたらあなたの感じ方に問題があるのかもしれません。
自分が他人にどう見られているのか気にし過ぎの感があります。
世の中にはいろんな人がいてそれぞれに好みが違うのです。
全ての人に好かれる人はいないことをしっかり認識して、自分は自分他人(ひと)は他人(ひと)と気にしないことです。
そのためには仕事に没頭する・趣味をつくる・資格等の勉強をする等で関心を他に移すことも効果的です。
非言語コミュニケーションの活用
「目は口程に物を言い」と言いますね。
しっかりと目を見ることは、相手の信頼感が得られる得策です。
笑顔は100万ドルの価値!相手の心を溶かす秘薬です。
身振り手振りはオーラルコミュニケーションの不足を補い、相手に肯定感を実感させます。
これらを駆使してコミュニケーションを円滑にし人間関係を構築しましょう!
まとめ
相手を理解しようとする気持ち、相手を認め寄り添う心が相手の心を溶かし和らげ、そして変化させる!
このマジックを知り実行すれば全てのお悩みは解決するはずです。
問題はあなたが如何に謙虚に己を見つめられるかです。
そして自分が変われば相手も変わる!ことをご自分の目で確かめて頂きたい。
私の経験があなたのお役に立つことを心から願っています!