ワールドベンチャーズの旅行は安いのか⁉︎ビジネスチャンスなのか⁉︎

Last Updated on 2023年12月16日 by admin

旅行サービスMLMの大手
ワールドベンチャーズとは2005年にアメリカでは設立された会員制の旅行会社で、現在、会員数350万人以上、世界29カ国以上に展開している、名目上は格安の旅行サービスを提供している会社です。

ワールドトラベルアワードという旅行業界のアカデミー賞も数年間、連続で受賞し、あのシンガポールのリー・シェンロン首相を始めとする著名人も会員になっている事を売りにして話題になったりもしています。

海外に行かれる機会が多い方ならご存じの世界最大の旅行予約サイト「エクスペディア」ですが、ワールドベンチャーズの現社長は、このエクスペディア社の元副社長です。

さらに、現副社長も大手航空会社アメリカンエアラインの副社長も経験のある方です。

ここ数年で会員も増えているようです。

 

現状ではワールドベンチャーズは旅行サービスを提供するのみの会社であり、基本的には富裕層向けのサービスという感じですね。

よく海外に5つ星ホテルのツアー旅行に出られる方なら、そこそこのメリットもあるかもしれません。

ですが、一般庶民にはほとんど利用出来る内容のサービスではなく、旅行ポイントも実際にはほとんど使い切る事は出来ず無駄になります。

退会時には1か月から12か月分のポイントも確実に無駄になりでしょう。

 

唯一、お勧めできるのはクルーズを利用される時くらいでしょうか。

というのも、日本の旅行会社は諸外国と比べてクルーズの料金に多額のお金が上乗せされているからです。

その場合はワールドベンチャーズのクルーズ旅行が割安になると思われます。

それでも富裕層向けのサービスには違いないのですが。

 

現時点では日本では、ワールドベンチャーズの代理店による活動のみで、まだ日本法人が出来ていません。

そのため、ワールドベンチャーズの日本語の公式ホームページは存在しておらず、英語版のサイトから旅行の予約などをしないといけません。

 素晴らしい会社だとアピールする一方で、実際のサービス内容は……いろいろな事情を抱えているので、次に述べます。

 
オンライン(インターネット)集客ネットワークビジネス(MLM)
 

ワールドベンチャーズのサービス、費用

ワールドベンチャーズは会員制で、毎月の会費、そして入会時には入会金が必要です。

アメリカドルによる支払いで、この金額はだんだん高くなってきていますが、2018年8月1日に改定された時点での会費は以下の通りです。

ビジネス会員 ユーザー会員
プラチナ会員 入会金 605ドル
月会費 125ドル
入会金 480ドル
月会費 100ドル
ゴールド会員 入会金 405ドル
月会費 82ドル
入会金 280ドル
月会費 57ドル

 

しかし、現在、ワールドベンチャーズを勧誘しているグループによっては、ゴールド会員、ユーザー会員という種別の存在を説明せず、ビジネスのプラチナ会員の説明のみで勧誘しているグループもあるので注意が必要です。

ネットワークビジネス(MLM)としてビジネスの成果を得るためには、プラチナ会員のみで組織を作る方が早く大きな収入となるでしょう。実際にプラチナ会員が多数を占めています。

以前のプラチナ会員の入会金が525ドルの頃は、400ドル分が旅行ポイント(有効期限が1年)とされ、入会時からの1年間で使えるのが300ポイント、入会1年後から使えるのが100ポイントとなっていました。(1ポイント=1ドル)

現在は、そのうち605ドルのうち480ポイントが旅行ポイントになるようですが、その期限については不明です。

プラチナ会員で、毎月の会費125ドルのうち、100ドル分が旅行ポイントになるのですが、それは1年後に使用できる積み立てポイントとなっており、入会して1年後から12か月分の積み立ての1200ポイントが授与され、1年間使えるという仕組みになっています。

今すぐ使えるポイントではないので、退会時にはかなりのポイントを無駄にしてしまう可能性が大でしょう。

 

また、旅行サービスの全てにポイントが使えるわけではなく、ツアー料金の一部にポイントが使えるだけなので、なかなか使いきる事は出来ません。

プラチナ会員で紹介者を4人出せば(ゴールド会員では8人)、その毎月の会費のうち100ドルが免除されて、旅行ポイントは貰える事になっています。

会員はそれを目標に無理して活動していたりするのですが、大半の人はそこまで行く事が出来ず、多くの会費を無駄にしているのではないでしょうか。

 

バイナリーの報酬プラン(仕組み)を採用していますが、左右6:6が出来るまで収入にならないので、収入にならない人が多発するでしょう。

また、2か月オートシップ未払いでアカウントが停止状態(つまり退会)となります。メンバーになった途端に毎月払いつづけなければならず、休むことは許されません!ダウンを作れない人の負担は大きなものとなるでしょう。

 

【暴露!】旅行サービスは本当に安いのか!?

そしてこの会社の商品で安いと言われている旅行サービスに関してなのですが、本当に安いのかというと、実はいろいろなカラクリがあるのです。

「そもそも5つ星、4つ星のホテルが3つ星くらいの金額で利用出来る」くらいのサービスなので、一般庶民にはそれでも決して安くはないツアーです。

一般の航空券とツアーをセットにした旅行会社からのプランでも似たようなものもあります。

高額な初期費用と月々の支払を続けるくらいなら、格安チケットで行きたい時に行きたいところを旅行するほうが安上がりでもあります。

それだけではなく、いろいろな注意点があります。

 

フライト代が含まれていない

ワールドベンチャーズが提供している旅行ツアーはドリームトリップと呼ばれていますが、全世界の会員に提供しているサービスであるため、そのツアーにフライト代は含まれていません。(会員それぞれの出発地が違うため)

そのために航空券を最安値で提供するロビアというサービスもありますが、アメリカドルの支払いなので分かりにくいのです。

私が実際に調べた所では、日本のトラベルコちゃんの航空券の方が安かったです。

問題なのは、勧誘するディストリビューターがその点について、はっきり説明する人としない人がいる事ですね。

「ドリームトリップではこんなに安いツアーがたくさんあるんですよ~」と幾つかの例を早口で説明したりするのですが、航空券は別途必要である事をさらっと流し、はっきりと説明しない人もいるので要注意です。

 

2人ペアが前提のツアー

ツアー旅行は2人ペアが普通である事はよくよく考えてみれば分かるのですが、ワールドベンチャーズのディストリビューターはそこをよく説明せず、とにかく安いと説明したりします。

例えば「800ドルのツアーに300ポイント使えるので500ドルだけで旅行に行けます」みたいな感じです。

しかしこの800ドルは2人ペアで行った場合の一人当たりの金額です。

実際は800×2-300で、2人で1300ドルという計算になり、一人当たりにすれば650ドルという事になります。

もし一人で行った場合の金額は大体、1.8倍くらいの金額になるので、ポイントを使ってもまるでお得にはなりません。

ワールドベンチャーズの仲間同士で一緒に旅行しよう、という人もいますが、それでも使えるのは申し込んだ人一人分のポイントだけです。

なので、同じ人と2回旅行に行って、今回は私のポイント、次回はあなたのポイントを使うという話になったりもするのですが、そうなると2回に1回しか自分のポイントを使う事が出来ないのです。

そういった事情で、ほとんどのポイントを使用できず無駄にしている人が多いのが実情です。

 

フライカードの展開はいつ?

2017年後半からワールドベンチャーズの新商品「フライカード」の話が出てきました。

コンピューター内蔵のカードで、通常のクレジットカードのサイズの物で、一般的にはスマートカードと呼ばれる分野です。

 

決済をより便利にするために開発されたサービスで、特徴は数百枚の磁気カード(クレジットカード、ポイントカード、ルームカードキー等)の情報を読み込み、その一枚のみで全てのカードを利用出来る事です。

また、スキミング等に対するセキュリティが万全である事です。

多くのレストランや百貨店等がフライカード加盟店として登録されるようになり、ドリームトリップのポイントが旅行だけでなく、それらの加盟店の買物に使えるようになるという話で盛り上がってたようですが・・・

そして2017年の末にアメリカではフライカードのベータ版が発売され、2018年から正式版の販売、日本にも上陸するという話もありましたが・・・

2019年半ばにもなる現在、まだその気配はありません。

現在はその話をする人もいなくなりつつある感じがします。

2017年後半にその話につられてワールドベンチャーズに入会した人は、どんな気持ちでいるのでしょうか?

 

まとめ

サービスをほとんど使用せず、ビジネスとして権利収入目当てで活動して上手くいっている人もごく一部にはいますが、大半の人が無駄な支出で終わっているのではないでしょうか。

初期費用と月々の支払いの額を考えると、入会して本当にメリットがある人はごく一部でしょう。

大半の会員は、ネットワークビジネス(MLM)をするために初期費用と月々の支払いを行っているように思えます。

そして、ダウンを作れない多くの人は、即刻辞めてしまうのではないでしょうか。

これらを理解した上で、このサービスを利用するか検討した方がいいでしょう。